★0057 CCP1/6特撮シリーズ 初代レッドキング ハイグレードVer.2

 CCP製、30㎝サイズのレッドキング。ブラックver.の先行販売から8カ月後の2009年6月、満を持しての彩色版登場であった。販売形態には2種、ノーマルver.とハイグレードver.が設定された。後者には、岩石が付属し本体も重塗装となる。
 ところが、このハイグレードver.、配送された直後からユーザーの正直な意見が出された。第一印象として、全体の水色が強いのではないか。レッドキングの体色はイエローをデフォルト色とし、表皮の凹部に水色を落とし込むのが基本。この水色部分の比率が、高過ぎはしないかという問題が浮上したのである。

 水色、厳密には青緑色という感じだが、CCP製の場合、この色を与えたエアブラシワークは胴体の下方より上向きに施されることが多い。したがって、上から見下ろすと黄色面積が多いが、下から見上げると青色面積が圧倒する。
 CCP社長の延藤氏は、誰しもが思い抱いている怪獣のイメージは同じではなく、意外と思い込みが多いと指摘する。今回リリースしたレッドキングは、社長のイメージでもあるが自信満々の様子であった。確かに、劇中では、この塗装仕様に近く見えるシーンがある。しかし、自分自身が抱いているレッドキングの色は、黄色がもっと濃く山吹色風で、青緑色はより青味が強いイメージだ。これも、後の玩具やフィギュアの色解釈によって植えつけられた記憶であろうか。
 CCPは、初回生産分が完売した後、いつの間にか再生産を行っている。その際に、塗装方法に少し手を加えているようだ。ここに紹介する初代レッドキングは、再生産というほどの個体数はないようなので在庫を再塗装した可能性もあるが、社長のブログ中に突然と出現したものである。それは、間もなく受付が始まろうとするレッドキング二代目の紹介に伴い、その画像中に並んでいた。
 CCPでは、レッドキングの塗装パターンの解析は、より高い次元で完了しており、塗装工程がマニュアル化されているらしい。その工程も進化しているというのだ。それが、この初代レッドキングハイグレードver.2(勝手に命名)である。つまり、ユーザーの意見を会社の許容範囲において受け入れているということである。例えは、不評だった怪獣無法地帯シリーズのグビラの汚し塗装も、再販分では控えられているそうだ。
 初代レッドキングの両個体を比較すると、ver.2は全体に青色系部分の面積が縮小されている。全体にパールが吹かれているが、これは前回と同様だ。コントラストは、ver.1の方が高いと思われるが、劇中のイメージに近いのは、やはりver.2だと思う。個人的には、先にも述べたが、黄色がもう少し濃い方が好きだ。個人的な再塗装の注文は、有償ならば満足できるまで受け付るという。一体、何種の公認レッドキングが存在するのだろうか。
 塗装の違いを観察して思ったことは、造形の素晴らしさである。2年前に感じなければならなかったことを、今、改めて確認した。細部に渡って手抜かりない。粗い作りと思われる部分は、リアリティそのものであったりする。このレッドキングを担当した原型師は、実にすばらしいスキルを持っていると思う。

 

Toy Data 
1/6特撮シリーズ CCP
Vol.022 初代レッドキング ハイグレードVer. 2009.06 ¥11,760