BLOG-0045 ガンプラ30周年に想うこと

左;お台場ver. 右;静岡ver.
左;お台場ver. 右;静岡ver.

 今年でガンプラ30周年。自分が最初に作ったのは、確かに30年前の1980年、1/100のRX-78-2である。その直後には1/144、1/80も組み立てた。当時は、ガンプラブームで供給不足となり、なかなか買うことが出来なかった。模型店で、別の商品と抱き合わせ販売する光景も珍しくなかったほどだ。

 今日までの、ガンプラの進化は凄まじかった。ガンダムというのはアニメの世界である。作り話であり、プロップさえ存在しない。そんな対象をプラモデル化した商品が、独り歩きして進化していったのである。劇中のモビルスーツは、まるで人間のごとく柔軟に可動する。そこには、プラモデルで表現できない矛盾が存在した。その矛盾を解消していった歴史こそが、ガンプラの進化そのものである。モビルスーツの動きをメカニックに解釈してパーツ分割とジョイントを設計していく、つまりガンダムを本当に完成させたのは、実はガンプラの方だと言っても過言ではない。

 そのガンプラの技術をもって、遂に1/1スケールとしたのが、お台場、静岡に展示された全長18mのリアルガンダムだ。世界に誇るアニメ文化をもつ日本、その世界をさらにリアルにしていく巧みさ、根気さもまた、日本のパワーだ。