BLOG-0078 CCP1/6特撮 エレキング デアゴスティーニ版

 劇中で登場するエレキングは、ダボダボの着ぐるみなのだが、CCP製は凛々しい姿勢と引き締まった体形にデフォルメされている。しかし、カッコいいし、実際のエレキングはこうあって欲しいというユーザーの気持ちを、ギリギリ受け入れることのできる範疇のイメージコントロールかと思う。この辺の“さじ”加減が難しい。
 ところで、CCP製エレキングは、水上戦Ver.と陸上戦Ver.という2種のラインナップで発売された。白色系と茶褐色系で、特に後者は中国の工場から引き揚げた後、国内のCCP工場で塗装を調整するのに苦労している。土埃の塗装を調整する工程(拭き取り)等が追加されたが、試行錯誤の末に個体差が著しくなり、量産品として相応しくない結果に陥ったと思う。手元へ届いて開封した時に、まだ塗料の臭いがした事が記憶に残っている。
 そもそもエレキングの体色について、CCPの延藤社長は2色への変化が生じた本当の理由を知らなかった。怪獣好きにしては知識不足だと感じることが、他の例でもしばしば見られる。エレキングの水上戦Ver.と陸上戦Ver.とは、つまり陸上で戦って泥まみれになったエレキングと、湖にいる時の汚れていない状態の区別である。そういう分け方も出来ると押し通せば間違いにはならないが、一般に認識されているエレキングの体色変化の原因はそこではない。最初の体色は純白に近い色だったが、湖のセットで撮影した際に、水に溶いてあった着色料が着ぐるみに浸透して黄色系に変化してしまったというのが真相のはずだ。このことについては、撮影に立ち会った当時の関係者から証言が得られている。
 CCPエレキングの初版については、実は前期版と後期版がある。何れも箱入りで販売されたものだが、追加生産されたものは、例えば鼻筋の黒色ドットの彩色方法等に変更点が認められる。また、先の試行錯誤の問題点を踏まえた画一的な仕上がりの製品になっていると思われる。その後は、蓄光版が発売されるなど、エレキングの体色表現についてメーカの迷いが感じられた。また、金型の損傷によってCCP製のエレキングは絶版になると公言されたことがある。しかし、やがて2.0Ver.がリリースされた。どうやら、破損したのは角の箇所であったようで、角の素材をソフビからレジンへ置き換え、別成型することで絶版を回避できたと推定する。2.0Ver.では、体色が土埃や泥ではなく、水の染料で変化したと思わせる待望の塗装が施された。この間、ユーザーから多くの意見が寄せられていたのだと思える。
 この頃から、CCPは完売となった商品を小出しに再販するようになっていくとともに、商品を広く周知させるために、販売ルートを多方面へ拡張していく。エレキングは、デアゴスティーニのサイトでも受注販売され、当ブログに紹介しているエレキングは、この時の仕様個体である。イベントで販売されていたVer.2.0を手にしたことがあるが、それと比較してデアゴスティーニ版は、口のクリアパーツがシルバーに塗装されているところが異なっている。本体の塗装は、全く同じである。なお、Ver.2.0のなかには、鼻筋のマスク塗装(ドット表現)が、1工程省略されている個体のあることを確認している。

 CCPといえば、劇中のプロップを究極に再現すべく、電飾を埋め込んだ仕様をラインナップに掲げている。エレキングも同様に、初期の頃は口が発光するようになっていたのだが、途中から電飾が採用されなくなってしまったのは残念だ。

 

※ 画像中の比較個体は、CCP製エレキング水上戦Ver.初版前期

※ 陸上戦Ver.については、当サイトのBLOG0037を参照

※ ピット星人は怪獣名鑑の一部

 

Toy Data
デアゴスティーニ 公式 1/6 エレキング 完成品
商品番号 RFCD1000007 価格 22,680円 (税込)