BLOG-0087 CCP特撮1/6 ネロンガ vs ウルトラマン

 CCP1/6特撮シリーズでは、ウルトラセブンの「対エレキング戦」などは存在するが、実際に組み合わせるスタイル(マウント型)で商品化されたのは、この「ネロンガ対ウルトラマン」が初めてである。ビジネス的な話をすると、マウント型は双方が専用ポーズとなるため、単体では売れにくいが、一組として2体が同時に売れていくというメリットがある。CCPでは、この利点による利益見込みからディスカウントできる部分を、早期予約割引によりカスタマーへ還元しているという。

 ただ、一方で「一粒で二度オイシイ」という発想も働き、「キングジョー対ウルトラセブン」では単体でも飾って楽しめるよう、組み換えパーツが用意された。しかし、そこを重視し過ぎると造形に妥協が生じてしまい、中途半端な姿勢のフィギュアが出来上がることになってしまう。
 ここで紹介する「ネロンガ対ウルトラマン」は、双方が専用金型から作られており、彩色ともに実に素晴らしい完成度を見せる。ネロンガは、かつて怪獣無法地帯(ブランド名)の原形ライセンスを買って商品化されているが、今回のネロンガは格段にレベルが高い。こちらは、単体でも飾れなくはないだろう。ウルトラマンの方は、CCPのサイトでも紹介されているように、工夫次第で何とか他の怪獣と組み合わせることもできる。そんなことよりも、専用ポーズに割り切って商品化された事に敬意を表したい。
 彩色面では、CCP社は艶消し塗装重視の路線を貫いていると思うが、実際の着ぐるみは光沢部分が多い。このネロンガには、着ぐるみの薄いウレタン部分の光沢が、よく再現されている。成形色を残すような感じだが、CCPとしては珍しく光沢色を取り入れたことは歓迎すべきだと思う。ウルトラマンの銀色も、この頃から見直しされた。従来のくすんだ銀色から、金属質の銀色に変更され、以降、再販されるウルトラマンやウルトラセブンについても、この銀色が採用されている。
 汎用ポーズの方が、ディスプレイのバリエーションは多いが、マウントできると劇中やスチル写真の記憶が鮮やかに蘇り、動態的なイメージが膨らむ。また、中に人が入っているというリアル感も高まる。今回のようなマウント型か否かに関わらず、CCPでは常に対戦を意識したラインナップが展開している。社長が格闘家だったからであろうか、私は大賛成である。
 しかし、ウルトラセブンはどうしたのか。対キングジョーの菊池セブンを除けば、これまでに発売された商品の下半身は、全て流用した同じもの。対ギラドラスのセブンが出るかと期待していたが、原形段階で失敗してから滞っている。今後、社長にリクエストしていきたい。

 

Toy Data
CCP 1/6特撮シリーズ
第三話 科特隊出撃せよ。ネロンガ対ウルトラマンAタイプセット
セット価格:
32,400円(通常税込)→ 30,700円(割引税込)
2015年12月発売